生産者・消費者 W-Smile PJT
これからの農家の進む道を探る ~松本自然農園を訪ねて~
【プロジェクト名】
生産者・消費者 W-Smile プロジェクト
【日時】
7月31日(土) 14:00~16:00
【場所】
松本自然農園D圃場
W-Smileのフィールドであるみかん産地では、『みかんを作っただけ赤字になる』現状があります。
その主な原因は、売単価(対農協)が低すぎること、農作業の労力がそれに見合わないこと。
今回は60haの畑をたった1人で管理し(省力化)、野菜セットの販売でサラリーマン並みの収入を確保(安定経営)されている、松本自然農園の松本直之さん(2月の講座のゲスト)に、その秘訣を伺いにいきました。
お聞きしたポイントは、主に2点。
① お客さん(固定)が定着するまでの道のり
② コスト(労働力)の管理について
以下にお聞きしたお話を簡単にまとめます。
①お客さんが定着するまでの道のり
(消費者と直接つながる、『知ってもらう』ためには?)
宣伝/広報の基本はホームページ(元SEのスキルを活用)
・営業畑のヒトはそのネットワークで、デザインが得意ならチラシなど、やり方は、各自が得意な分野で勝負。
ホームページには、野菜に限らずできるだけ多くの情報を載せ、『共感』してもらう
・何らかのきっかけでホームページを訪れた人に、松本さんという『人』を知ってもらい、『松本さん』の作った野菜に対する安心感・信頼をもってもらえるようになればとの思いから。
・たしかに、松本さんのホームページには、毎年の出来を評価した野菜通信簿や農園状況などの野菜に関する話だけでなく、環境や健康、食、また頻繁に更新されるブログなど、内容が盛りだくさんです。
まさに、見た人が松本さんに『興味を持つ/共感する』ためのタネ撒き!
一度興味を持った(野菜セットを注文した)お客さんには、『飽きさせない』努力
・定番野菜でも、週毎にローテーションさせることで、いつも同じにしない。
各シーズンで異なる品種(=遊び)を混ぜ、お客さんの反応を見ながら調整する。
②コスト(労働力)の管理について
作業を省力化/効率化する(=拘束時間を少なくする)工夫をする
・時間のかかる出荷作業は週2回の固定。(受注発送だと、結局毎日時間が取られて大変)。
・時間にできるだけ縛られないよう、注文や問合せは電話でなくメールでもらうことで事務作業も効率Up。
・農作業はタイミングと分散化が大切
e.g.草取りは生い茂る前に、必要なところだけ (生い茂ってからでは時間&労力大、通路はやらない)。
耕作/畝立ては、小さな範囲をこまめに (大きい範囲を一気にするには機械が必要)。
一つ一つの作業が『割りにあうか』を考える
・売上(収穫量×作物単価)と自分の時給から、目安としてその作物に
かけられる時間を頭に入れておく。
・作付けする野菜自体を選ぶ。
割に合わないモノ(難しいモノ、売上<手間のモノ)はやらない。
※しかし新品種のトライ(=遊び)は忘れない!
・作業にキリをつける
農作業にはキリがない。時間/休みを決めて作業する。
(基本:午前3時間+昼寝+午後3時間)
だから『ごはんは3食とも家族(奥さん+子供)揃って食べているよ!』
とうれしそうでした。
その他感想
労働コストを下げる秘密、お客さんをひきつけ逃がさない方法・・・
これという決定打はないかもしれませんが、日々の何気ない努力、気遣い、工夫すべてが、今の松本自然農園につながっていると感じました。
・・・もちろん、なんでもないように淡々と話されるその内側には、お客さんへ責任感と、野菜への想い、そして緻密な計算があることはヒシヒシと伝わってきました・・・
上記のお話の他にも、数々の失敗談や日常生活、お考えについて、色々なお話を聞けました。
ちょっとおちゃめで、等身大で、できる範囲で無理をせず、そして何より楽しく♪農業をされている松本さん。
そんな松本さんの愛情がいっぱい詰まった野菜たちは、本当に美味しそうです!
また、サラリーマン時代と比べて、
『会社勤め時代と比べて、僕自身は精神面ではとても豊かになった。
でも精神論だけではヒト(若者)は付いて来ない。
だから、最低限サラリーマン程度は稼げることを実証したい。』といったお話も。
ちょっとだけ畑を見せて頂きましたが、色々な野菜たちが元気に育っており、雑草も結構元気。
訪問した7末は、季節的にも畑には空きがありましたが、秋口には畑いっぱいいっぱいまで植え付けをされるとか・・・。 その時期にも来てみたいものです。
今回お聞きしたことには、みかん栽培/販売にも活用できる、重要なエッセンスがたくさんありました。
すぐに実践できることは、今期のみかん販売のヒントにしたいと思います!




先週(11/14)に松本さんにお会いしました。
”ちょっとおちゃめで、等身大で、できる範囲で無理をせず、そして何より楽しく♪農業をされている松本さん。”を感じました。私も出来ることから農業に関わって行きたいと思いました。