足助炭焼き塾の梶誠さんにお話をうかがってきました!
2009年11月7日
【梶さんのインタビュー】
・ 昭和8年生まれの76歳
・ 小学3年の時分に父を戦争で亡くす。創立した足助高校には入れず、1日炭1俵の生活。
・ 夏は竹を一肩かついで車で来た人に売って現金収入。
・ 次世代に製炭文化をどう残すか、難しい課題。
・ 梶さんは最近、名古屋大学高野教授による足助千年ゼミにも出席。毎回大勢の参加に、都会人を見直している。
・ 旭の鰻屋さんはずっと梶さんの炭を使い続けている。備長炭は使えない。
・ 地域に貢献したい。子供の声が聞こえる集落を目指したく、平成10年10月に、地域の優しい人たちの協力で、42万円で小屋を建てた。夢は止まらない。
・ 冷田フェスタは今年11年目。昨年は840名、今年は700名の来客。定住相談もあり、36家族50名が定住したい。空家を巡り説明会も行った。
・ 平成12年に森林分譲を開始。コーポラティブ6件と土地分譲6件が定住。地域に密着した生活を営んでおり、会計などの役員もやっている。
・ お弟子さんの村瀬さとみさんは土橋町の出身、広報の小さな募集記事で炭焼き塾を知る。おじいさんは寿町でダルマ窯をやっていた。
・ 大変な重労働で負けそうになるも、大自然と梶さんの面倒見の良さが気に入り炭焼きにハマる。今ではこだわりを追求して梶さんに質問攻め??
【感想】
梶さんの住む小さな集落にお邪魔して、何だか心がじーんと温まった。
森林分譲で定住した若い家族が地域に溶け込んでいる。協力、協調、自然体、のんびりしてて、和気藹々とピザパーティーをする姿に、見ている方も温かくなり羨ましい。いつも子供の声が聞こえ、梶さんの小屋を行き来する。大きな声で元気良く「こんにちは!」と挨拶する姿には大変感心する。ニンテンドーDSで遊んでいるから、ムリして田舎暮らししているわけではなく、等身大でほっとする。正に灯台下暗し!「こんな地域が市街地の目の前にあったのか!」と驚き。中山間地と隣り合わせの工業都市「豊田市」が本当に元気になれるタネを発見した気分だ。こんな地域に育て上げることができたのは、田舎暮らしを志す人々と、梶さんのような地元集落の理解者が調和できたからだと思う。講座も色々出席して耳年増になっているが、これからは、豊森もこんな心温まる出会いをして、地域をまるごと、でも「ちいさく」元気にしたい。
(梅原)
梶 誠さんの所へは2回目の訪問になります。今回は、梶さんと塾生の方のお話が聞けました。塾生の方のお話で、一番印象に残っているのは『梶さんが居るから、私は6年間も通えた。もし足助に住むのなら、梶さんの近くが良い!』先回の吉田さんも同じような事を、言ってみえました。梶さんが重機に乗って路を開き、住宅用地を作られたそうです。梶さんのお人柄が出ていると思います。
私たちは、田舎暮らしをファッションのようにとらえて居ないだろうか、例えば、『炭』、以前は生活の一部だった『炭』は、一部分だけの効能で使われたり、備長炭ばかり持てはやされたり、せいぜい使うのはBBQの時だけだったり、もっと本質を見つめ直すことが必要だと感じました。難しいことはさておき、コウロゲはとても清々しい風が吹いて素敵な所です。ここには、ちゃんと子供会が有りました。足助の手前で、こんな所があるなんて、とても懐が深いなと感じました。
私は、チャッカリ、炭を10㎏分けて頂き、山桜の枝を薫製のチップ用に、炭の材料から頂いてしまいました。梶さん有り難う御座いました。
(松原)
先日(今週頭)再度、梶さんの所お邪魔しました。恒例の炭焼き塾開催の翌日と言う事もあり、先日お見えでなかったもう一人のお弟子さんの滝沢さんもお見えでしたので貴重なお話を聞く事ができました。
お弟子さんを始め、定住(移住)している方々もあの野林のフィールドと地域(里山)の暮らしに惚れ込み、そして実に上手に溶け込んでいる。なんだか羨ましい限りだなぁ。と、改めて思いました。
講座で学んだように、地域地域に独自のヒエラルキーがあり、その事実、歴史を受け止める事と、上手に浸透させる役割を担う人。どちらも必要で、招く方も、招かれる方もそれなりの覚悟と決心をし、時には変化をして上手な科学反応に繋げて行く・・・。限界集落と言われる地域(都市部)も含めてそんなキーパーソン的な人物が必要と感じました。
(黒柳)
まとめ(インタビューさせて頂いてからまとめまで年を跨いでしまいました。)
里山での暮らしに憧れる都会の人たちが増えている反面、その里山では人口減少、高齢化などにより過疎を通り越して存続の危機にあるところが多いと聞く。冷静に見れば数的なバランスは抜きにしても都会の人達の需要と過疎地域の需要がマッチしているように思える。
しかしながら、それぞれ個々が育んできた文化や習慣・生活感の違いでそれぞれの需要がうまくマッチせず思いのすれ違いが生じる。言葉の表現としては少し軽い気がするがお互いの生活感覚の尊重が重要だと感じていました。そしてそれが出来る「仕掛け」や「地域」そしてなによりも「仲人的な人の働き」が必要だと。
今回インタビューさせて頂いた梶誠さんはまさにそんな役割を担っている人だと感じました。その功績が認められ今年「地域造り総務大臣賞」を受賞されました。
梶さん曰く「今が人生で一番幸せな毎日を送らせてもらっている。」
私もそんな言葉が自然に出る、そんな人でありたいと思う。



コメントする