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講座レポート

【第1回フィールドワーク・演習】 地域とは/自然資本主義とは

投稿者 : 豊森事務局

2009.05.29
【第1回フィールドワーク・演習】 地域とは/自然資本主義とは【第1回フィールドワーク・演習】 地域とは/自然資本主義とは

【地域に生きる(澁澤寿一氏)】


 地球の自然資源を酷使している我々先進国は、物質による豊かさを既に享受しており、希望に満ちた発展途上国に、「あなた方は間違えているから止めなさい」とは言えない。世界で一番理想の国であるこの日本で、日本人に相応しい豊かさを得られる暮らしを見つけて、世界に示すのが、この豊森なりわい塾だ。

 太陽の光で成長する植物の1年の成長量で、人類は持続的に暮らしてきた。そして、生きるための知恵を集積し、後世に脈々と引き継いできた。私達は物質文明・グローバリズム・工業国として生きる道を選び、一度は捨てたこの知恵を、今見直そうとしている。

 自然に寄り添い、自分達で衣食住を賄える本来の知恵に加え、生活レベルを落とさず、都市と同じ情報を得て、都市と繋がる新しい暮らし。稼ぎだけの農家でもなく、自給自足でもない、丁度良いあんばいの生活を模索していきたい。

 昔の人々は、五感の知恵で生活を積み重ね、世代を繋いできた。多様な選択肢の中で、生活を積み重ねることが難しくなった今、地縁、血縁ではなく、その思いを共有する人々に、次の世代に残すことを豊森で考えていきたい。


【暗黙知と自然資本主義/持続可能な社会と地域デザイン(駒宮博男氏)】


 ほんの50年前まで、人々は地域の自然資源の利子の部分だけを使う知恵があり、分厚い暗黙知として世代を超えて引き継がれてきた。

 地域ごとに自然資源があり、それに基づく暗黙知があり、その上にコミュニティーがあり、そして様々なコミュニティーの真ん中に町が出来た。微妙に異なる暗黙知を結ぶ為に、「言葉でない掟社会」から、「言葉優先の社会」になった。そして暗黙知が無くなった。

 言葉優先の社会に矛盾は禁物、だから2曲分離する考えとなり、それがいつしか人間と自然を分離してしまった。そして、環境、経済、社会は完全な対立構造になった。

 そもそも、地球・宇宙環境があり、その中に凄く小さい人間社会があり、その中に経済活動があるのが本来の構造だ。こういった持続可能な社会に戻らなくてはいけない。

 持続可能な社会構築の為の3原則は、自然資本主義、補完性の原則、そしてバックキャスティング。地域に根ざして持続可能社会を作るときに、色々な世代の方の生活観を知り、その人に何を伝えたらいいかを良く考える。

 やろうと思えば何でも出来るのが里山。そもそも持続可能な社会の原型が何かということを、この足助地区からアピールしていくべきだ。



【感想】


 澁澤さんと駒宮さんのお話を一度聞いただけでは、表面を理解することしか出来ませんでしたが、こうして纏めてみると、とても内容が深くて重いことを改めて実感しました。そして、豊森への思い、期待がとても大きく、これが実現したら、本当に日本に、いや、世界に新しい社会を示すことができると、私も同じ期待を抱きました。100年、200年継がれていく持続可能な「豊森モデル」が、この足助地区で生まれることにとてもワクワクしますし、そのためには、もっともっと、豊森の皆さんと交流を深めて盛り上がっていきたいと思います。

 

(梅原彰)


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