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日時 2009年8月23日
場所 豊田市環境学習施設eco-T
講師 吉本哲郎(地元学ネットワーク主宰
題目 町や村を元気にする地元学のすすめ(公開講座)
講師、豊森塾生による座談会
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1、 内容
(1) 公開講座
水俣病により苦しめられ、他地域からの差別、偏見にさらされた水俣市における
① 人と人のつながりの再生
② 環境先進都市としての水俣市の創造
を題材にした経験と地元学について。
(2) 座談会
講師の吉本哲郎氏への質疑応答、その他冗談も交えた座談会
2、 感想
(1) 公開講座
① 人と人のつながりの再生
水俣病という逆境から如何にして立ち直り、胸を張って水俣出身といえる様になるかという非常に重いテーマに対して、自身水俣病患者の杉本栄子さんの言葉「水俣病も、のさり(天からの授かり物)と思って受け入れる」
「いじめた他人様は変えられないから、自分が変わる」→とにかく行動する
「食べ物でなった病気は食べ元で治す」→薬草から薬食へ
「家族を作ると子供が支えてくれる」→人と人のつながりの大切さが吉本氏より紹介された。この心境に至るまでの思いを想像し目頭が熱くなった。また同問題に対し、
・ お金をかけず、まず自分一人、対象も一人から、とにかく始めることが大切だ。
・ 気を長く持って、どうせやるなら楽しくやれば良い。
・ ケンカに対しては互いを理解し、間に入って仲裁するのでなく、互いの距離を近づけ、互いに良い方法を考える。
というスタンスで活動されてきた吉本氏に対し、その困難さ、苦労を考えると頭のさがる思いであった。
② 目標作り
胸を張って水俣出身と言える為、「問題から逃げず、真正面から取り組め」との思いから、
・ 水俣病問題を解決し、共存していく
・ 水俣の再生は環境から始める
を目標に活動し、環境モデル都市に選ばれた。まず簡単な所、真の問題から遠い所に手をつけがちだが、むしろ本当の問題を深く掘り下げて把握し、目標を設定し、常に目標からブレない事が大切との吉本氏の言葉に、自分のこれまでの姿勢を反省する事、多々であった。
③ 問題解決方法と地元学
・ 愚痴から自治へ。(愚痴を言っても救われない)
まずある物(在るもの、有るもの、或るもの)を探し、地域資源マップを作成。
お金をかけずに出きる事がないか探す。自分たちでやれる力を身につける。
・ 問題を解決するのではなく、新たな価値を創造する。
その為には、地域の人の持っている力を引き出す、驚くことは地域の人から
聞き出すことが重要である。・ まず動いてみることが大切。完璧を求めない。(40点主義、一点突破でよい)・ 地元に学ぶ。
村の人々は美しい里山を守ってきたのではなく、生きる為に里山を作ってきた。つまり美しい村、森を守るのではなく、里山の人々の森を守り、水を守る暮らしその物を守らなければならない。
これまでグループで2回フィールドワークを行って、その地域にある物探しを
したが、何を目標として、どう活かすかを念頭に行う必要性を感じた。
吉本氏曰く、「下心をもって付き合え」 .........ごもっともです!
(2) 座談会
公開講座後、吉本氏、豊森関係者による質疑応答を座談会形式で行った。質疑応答といっても、堅苦しい物でなく、ざっくばらんに笑いを交えてお答え頂き楽しいものであった。その中で自分の心に残った物について以下に表す。
① 先ず行動で信頼を得る。(同氏曰く3年はかかる)その地域の文化、伝統を受け継いで地域に受け入れられてから、新しい物を提案する。(同氏曰く3年はかかる)
非常に長い時間がかかるなぁと思う反面、人間とはそんなものかとも思う。
② 聞き書きについて
・ 相手に、こちらの質問に答えさせようとしがちだが、相手に話させるのではなく、言葉の鏡、つまり「 ああそうかい、それで?」 と相手に聞けばよい。
・ 相手と自分で心が共鳴する物を一つでも見つけて、そこから相手に話しをしてもらう。
・ この人が動いたら、全体に波及するという人を早く探す。
・ 女性の方が聞きやすい。
・ 男性と女性は分けて聞く。(男性が一緒では女性の本音が出ない。)
・ 愚痴は聞き流す。間にはいるとひどい目にあう。
③ 里山の暮らし
・里山には、木を切って燃料、茸栽培等に使用し、残った切り株から生えてくる脇芽をまた育てるという再生可能なライフスタイルがある。このような物はヨーロッパにもアメリカにもない。もっと里山の暮らしにスポットを当て、守る必要がある。
④ 他人との、外国との交流を行う為には、自分、自国をもっと知る必要がある。
⑤ 里山は鬱陶しいけどありがたい。町は鬱陶しいのみ。(最後は孤独のみ)
⑥ 三名訓
・ 正しい事には気をつけろ(人をだます方法)
・ 下心で付き合え
・ 遊ぶ日を決め手から仕事をしろ
日本とはどんな国ですかと聞かれると、答えに窮する自分がいます。
あなたはどのような人間ですかと聞かれると、自信をもってはっきり答えられない自分がいます。
豊森での活動と、その後を通じて、自信を持って答えられる、伝えられる自分になりたいと思います。
そしてその時、自分の生活が里山にかかわる心豊かな生活でありたいと思います。
(塩崎誠)



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