第6回豊森なりわい塾、交流会
日時:2009年10月25日、14時より
場所:足助ユースホステル
10月の1日目の豊森なりわい塾は、豊森なりわい塾につながる人々との「交流会」でした。
豊森なりわい塾は、豊田市・トヨタ自動車、地域の未来志援センターとの協働事業ですが、それぞれの団体の方々をお呼びし、また第5回の「聞き書き」でお宅へ訪ねた地域の方々、豊田市の事業として旭地区に住み込みで農業をやっている若い人たちにも来ていただき、総勢80名での交流会となりました。
曇天の肌寒く感じる一日でしたが、数か所で火をおこし、バーベキューを行いました。
お酒も入り、差し入れの猪肉、鹿肉、有志の受講生・豊森スタッフらが午前中に絞めてさばいた鶏肉、また受講生や集まった方々が持ってきて下さった「自慢の一品」を囲みました。
有志の受講生は、午前中に小澤庄一さん宅で10羽の雌鶏をしめるところから、羽をむしり、解体までを行いました。鶏の息の根を止めた受講生の一人は、自分の持つ刃物が鶏の首を打ち、それが跳ね返る手の感触、一度に首を落とすのを失敗して、「あ、すまん。早く楽にしてやるでな・・・。」と思う気持ち、暖かかった鶏がだんだん冷たくなっていく様、「他人が殺したものは、案外平気だけれど、自分が殺すとなると、自分ごとになってくる。」等、鶏を殺し、解体した感想を話してくれました。
「自慢の一品」では、受講生の持ちよりの自家製の食べ物(キッシュやクッキー、煮物、コーヒーようかん等)や、地元のお酒や醤油、お菓子、また地元の方はヒラタケやシイタケ、自家製のこんにゃくなどを持ってきて頂きました。
あっという間に時間がたち、日没前に終了、解散。
片づけも終えてひと段落した後、そのまま足助ユースホステルに宿泊する受講生とスタッフらで、また火を囲みました。その後、有志での映画「いのちの食べかた」の上映会を行いました。私たちの食を取り巻く現実を映した1時間半のドキュメンタリー。
一部の受講生は、午前中に鶏を自分達の手でしめ、解体するという、命と向き合う体験をしただけに、感じるものも大きかったようです。
上映会の後は、それぞれお酒を飲みつつ、語らい、色々な話に花が咲き、楽しい時間を過ごしました。
私の感想:
今回は、豊森でつながる様々な方たちと話す機会がありました。このような場は、とても大切だと思いますし、やはり人と人の繋がりの場には、笑顔と食べ物があるなあと思った次第です。
私自身は、受講生の丹羽さんと共に「自慢の一品」紹介を担当させていただき、ゆっくりと語らったり、落ち着いて料理を味わうことが難しかったのですが、人前にたつ機会を得て、勉強になりました。まずは人を引き付ける小道具(ここだよ棒)。そして、最後まで自分が楽しむこと。興味を持って聞いていてくれた人達にも励まされました。
交流会の後は、片付け、そして有志での上映会。20名くらいの方たちと「いのちの食べかた」を観ました。以前、このドキュメンタリーをドイツで見たことがあるのですが、その時は大変な刺激を受けました。しかし、日本に帰って来て、生活をし、市場経済に自分が組み込まれていることに関して、自分の違和感が少なくなっていることに気づき、ショックを受けています。
そんな中、その後の自由な歓談の場で聞いた女性スタッフの言葉は衝撃的でした。「うちは、米と大豆は100%(自給している)だよ。お米と大豆があれば、(味噌も醤油も作れるし)なんとかなる。」
豊森で学ぶうち、私も米作りを年間通してやってみたいという思いは沸々とわいてきましたが、この言葉と、実際に取り組んでいる姿勢、その後の考え方には、骨があるというか、強いものがあると感じました。
このように「豊森なりわい塾」には、一回一回に刺激があり、それらは自分の中に種としてまかれ、いつしか、ゆっくりと芽を出していくでしょう。それは、豊森に関わる人(受講生は特に)全てにあると思うので、その種床は色々な可能性を秘めたものでしょう。来年の12月までの「豊森なりわい塾」。もう三分の一が過ぎそうですが、これから私達に一体何が起こるのか、楽しみです。
(菅沼倫世)



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